ゆうぐれぞらの窓際から

流行り廃りにとらわれず、自分のスタイルを貫きたい。そんなオトナカードゲーマーのためのネタ帳。デュエルマスターズがメイン、バトルスピリッツとヴァンガードが少々。

デュエルマスターズ:235メソッド。

また暗号めいたタイトルからスタートする、知ってると得するかもしれない小技。

 

今回のタイトルについて、別に暗号めいたまま後々まで引っ張るつもりは全くないので最初に正体を明かしてしまうと、

2ターン目:《未来設計図》他

3ターン目:《青銅の鎧》or《天真妖精オチャッピィ》

4ターン目:コスト5の何か

この流れのこと。それぞれのコストが2、3、5なので、235メソッド。「メソッド」っつーのは「方法」とか「方式」とかだってWikipediaが言ってました。

で、なんでこれを今になって取り上げるかってーと、何のことはない、この流れがここ数ヶ月のオレのトレンドだから。以前紹介した絶体絶命のデッキでもこのギミックを採用してたしね。

 

具体的な流れ。

まず2ターン目、《未来設計図》。《青銅の鎧》や《天真妖精オチャッピィ》をデッキから探し出します。

《青銅》や《オチャッピィ》がいるなら別のクリーチャーでもいいし、《未来設計図》がないのであれば、他の2コストの呪文、例えば《シークレット・クロックタワー》だったり、《特攻人形ジェニー》のように、召喚時自身を破壊することで効果を発揮するクリーチャーでもOK。

とにかく、何かしらカードを自分の墓地に置きます。

 

次3ターン目、持ってたか探し出した《青銅の鎧》もしくは《天真妖精オチャッピィ》。マナゾーンのカードを1枚増やします。ここは何も難しくない。

ただ《オチャッピィ》の場合、2ターン目に何かしらのアクションを起こし、墓地にカードを置いておく必要があるので注意。手に《オチャッピィ》はあるのに墓地がなくて涙目、ということも起こりえるので、デッキ構築の段階でできるだけ2ターン目に行動できるようにしておく必要はあります。

 

そんで4ターン目以降はコスト5以上のカードを次々投げていくだけ。例えば《超次元シャイニー・ホール》からの《チャクラ》ゲーをかましてみたり、《青銅》や《オチャッピィ》を《超電磁コスモ・セブΛ》に進化させてみたり。

この辺からはもうデッキの方針によって好きなことをすれば良いと思います。

 

このギミックの利点は、とにかく安定するってこと。最初の手札5枚に加えてターン始めのドロー2~3枚、さらに《未来設計図》で6枚見て、これでデッキ40枚中13~4枚のカードをチェックしていることになります。

詳しい確率は各自で計算していただくとして(注:超重要な点です)、これでデッキの中に1/5の割合で眠っている《青銅》《オチャッピィ》を探し出すのはそんなに難しいことではありません。

 

その上でふたつ目、トップデッキがやや腐りづらいってこと。

マナ加速するデッキの最初のアクションは、言わずもがな、マナ加速すること。現在、その役割を主に担っているのは、《幻緑の双月》や《フェアリー・ライフ》といった、コスト2のカードです。ところがどっこい、これらを使う上で困ったことがふたつあるのです。それが、「山札から手に入れづらい」ことと、「中盤以降デッキから引いても困る」ということ。

最速2ターン目にこれらのカードを使用するために安定して調達できるカードが、現状1コストにはほとんどありません。なので、2ターン目までにこれらのカードを手に入れるためには、デッキ構築の段階で意識してこれらのカードの枚数を増やすことになります。

で、そのためにデッキ内に11~2枚くらい加速カードを入れると、次に困るのが中盤以降の問題。マナ加速のカードは序盤に引いてこそ、というものばかりなので、中盤以降に引いたところでむしろどうやって使うか始末に困るくらいになってしまうのです。

 

閑話休題。《未来設計図》スタートだとどうなるのか。まず《未来設計図》がとりあえず撃っておけば何かしらのクリーチャーに化けてくれるので、いつ引いてもそんなに困らない。《青銅の鎧》はまあしょうがないとして、《オチャッピィ》は相手に攻め込まれている際も「ストライク・バック」能力でカウンターできるため、特に対ビートダウンデッキで重宝します。

トップ《青銅》でげんなりするようなことが絶対にない、と言い切れば嘘になりますが、少なくともトップ勝負、という段階になれば、《未来設計図》の方がストレスフリーなのは間違いありません。

 

もちろんこのギミックにもいくつか弱点はあります。まず、「コスト4につなげない」ということ。もうひとつは「デッキスペース圧迫しすぎ」ってこと。

 

235メソッドとタイトルにある通り、この動き方だとコスト4を完全に無視して進んでいきます。そのため、コスト4のカードを絡めた動きをする場合、このギミックは使用できません。

そうなるとコスト2のマナ加速で頑張るか、もしくは加速を諦めて1マナずつ溜めて使用するかという選択肢を取ることになります。あるいは、《フェアリー・ギフト》による超早出しという手もあるでしょう。

 

もうひとつ、「デッキスペース圧迫しすぎ」。この方式を取るとなるとまず《青銅》が4枚、《オチャッピィ》が3~4枚。さらに《未来設計図》が4枚、あとコスト2のカードがもう1種類くらい、4枚欲しいですね。この時点で既に15~6枚。デッキの1/3を平気で使用してしまいます。いくら安定するとはいえ、デッキのメインとなるべきカードを捨ててまで序盤の安定性を求めるとなると、それはちょっと考える必要は出てくるでしょう。

 

「ゴールデン・エイジ」発売前夜の今の状況を見てみると相変わらずコスト5のカードがすさまじいパワーを誇っているので、ここをメインに使用していくなら235メソッドは大きな力を発揮してくれるのではないかと思います。

もちろん、どんな構築やギミックにも向き不向きはあるので絶対に使える!というものでもないですが、ひとつの方法として、頭に入れておけば役立つんじゃねーかと思います。

《進化の化身》の代わりは《未来設計図》が行えばいいしね。