ゆうぐれぞらの窓際から

流行り廃りにとらわれず、自分のスタイルを貫きたい。そんなオトナカードゲーマーのためのネタ帳。デュエルマスターズがメイン、バトルスピリッツとヴァンガードが少々。

デュエルマスターズ:ありそうでちょっとない。

デュエマ新ブロック(エピソード?)の季節が近づいてきた記念のオリカ特集。ひとつギミックを捏造し、それにフォーカス当てる。
他のTCGでやるならともかく、デュエマで採用するのはちょっと難しいかもしれないけどね。

 

《紅蓮の使い手ブレイブビート》
コスト5 火文明 クリーチャー ヒューマノイド/ハート・ユーザー パワー3000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、自分の手札を1枚選び、裏向きのままバトルゾーンに出してもよい。
(バトルゾーンに裏向きにして出したカードはコスト2、パワー2000、自分の他のカードの効果を受けないスピリット・クリーチャーとして扱う。バトルゾーンを離れるときまたはこのスピリット・クリーチャーがバトルを始めるとき、このスピリット・クリーチャーを表向きにし、墓地に置く。)

新種族ハート・ユーザー、裏向きのまま出てくるスピリット・クリーチャー。なにやら謎の単語が色々出てきました。
このままだと緑2コストバニラビート(何)にすら勝てないスペックの弱小アタッカーでしかないスピリットクリーチャー。さあ、こいつは一体どんな使い道があるのか。

そのヒントが、次のカード。

《炎の心ブラス・バーン》
コスト8 火文明 クリーチャー パワー6000 フレイム・ハート
■このクリーチャーがバトルゾーンで表向きになったとき、墓地に置く代わりにバトルゾーンにとどまる。その後、パワーが8000以下になるように、相手のバトルゾーンにいるクリーチャーを選び、破壊する。
■W・ブレイカー

2コスト2000バニラ程度なら4体ぶっ放せます。これでバニラビート相手でも楽勝だね!

今回のコンセプトは「裏向きをより戦略的に」。
デュエマで裏向きといえば既にシールドゾーンが存在し、シールド・トリガー能力を始めとした数々のギミックによってデュエルを鮮やかに演出してきました。しかし、遊戯王の伏せカードやバトスピのバーストに比べるとちょっと運要素が強い、というのも事実。
そこで、より自分がコントロールしやすい形で裏向きを使うことができないかということで、スピリット・クリーチャーをデザインしてみました。これならある程度自分で発動をコントロールしつつ、より緊張感のあるデュエルを演出できるんじゃないかなーって思います。アタッカーを増やすのは殴り合い推奨のデュエマにもマッチしているでしょ。
でもまあ単体で裏向きセットできるとさすがに強すぎるので、セットするにもそれなりのコストを要求してます。普通のカード置いただけでもアタッカーを水増しできてるわけだし。

フレーバー的にも各文明に散らばる心(=ハート)の力とそれを自在に操るハート・ユーザー、その絆を描くことができるんじゃないかなーって思います。ストーリー的にもNEXとルピアからこの方クリーチャー同士の絆を描いた話がずっと続いているので、その流れも組んでいけますね。

問題は2点。裏向きって概念がわかりづらいってのと、イカサマの温床になりかねないってこと。
前者は出す方のテキストにカッコ書きはしてあるものの、スピリット・クリーチャー自身にテキストがあるわけじゃないので、そこら辺はちょっとやさしくないかなって思います。後者はもう単純にシールドトリガーのカードをセットして、相手がよそ見でもした隙にこっそり入れ替えちゃえば完了。しょうもない話だけどありそうで困る。
でもまあ裏向きは基本パワー2000で固定のクリーチャーなので、それさえ覚えてしまえば通常のクリーチャーの延長みたいなもの。その点で言えばサイキッククリーチャーとどっこいどっこいな感じなんじゃないかと思います。サマはあろうがなかろうがやるヤツはいるのでもう良心に任せる。

こんな感じかな。今回はシンプルにまとめてみましたが、ハートユーザーの能力は山札の上から2枚をとか毎ターン頭にマナゾーンからとか、他にもスピリットクリーチャーを強めるロード的な役割とか、デザインを拡張する余地はたくさんあると思います。
ハートの方も各文明の長所を詰めていけばいいわけだし。裏返ったとき自身に転プロとかさ。

今回は完全に捏造全開でしたが、次のセットで出てくるギミックはどんなものになるのか。今から楽しみです。